2002年サバニ帆走レース

沖縄に古くから伝わる伝統的漁船”サバニ”
”サバニ”は古く、40年ほど前まで、漁に、物資の運搬にと沖縄の人たちの生活に密着した帆掛け舟でした。時代は進み、エンジンの普及と共に帆走の技術はすっかり忘れさられ消え去って行きました。

開催日程

2002年6月29日(土曜日)

13:00〜15:00

インスペクション(艇体検査など)

16:00〜18:00

艇長会議

18:00〜21:00

前夜祭
2002年6月30日(日曜日)
08:00 レーススタート(古座間味浜)
12:00〜 順次フィニッシュ予定(那覇港防波沖)

17:00

タイムリミット(強制収容)
18:00 表彰式(パシフィックホテル沖縄)

レース区間 沖縄県島尻郡座間味村古座間味ビーチ〜

沖縄県那覇市波の上人工ビーチ(約25海里 約46km)

 

 ことの始まりは1昨年2001年6月29日〜7月3日に夏の遠足と称し開催した我が同好会 島人の会恒例の
座間味ダイビングツアーの中日 座間味村主催で第2回サバニ帆走レースが行われていた、
レースを目の当りにしたメンバーの一人の無責任な一言から始まった
8月の定例総会 一人のメンバーが来年はサバニレースにエントリーしたい、そんな冗談のような一言から・・・・
毎月定例総会重ねる事にサバニレースの議題が頻繁に、出来る事なら無視して通り過ぎるつもりが・・・
年が明けて2002年新年会またしてもサバニレースの話題が・・・・
お酒も程よく入り気持ちの緩みから良しやろう!
ザマミセーリングの又吉英夫さんに電話で早速相談、最初の頃は「無理出来ないから止めなさい」毎回この言葉何度目かの相談の電話で「じゃーやってみようか!」「でも半端じゃ出来ないよ」・・・・
でも肝心のサバニはどうするの?悩んだ挙句「英夫さん何とかして!1月の終頃「サバニ見付ったよ」座間味の英夫さんから電話があり、何度かの電話で打ち合わせ

2月27日 見つけて貰ったサバニの下見とサバニ帆走レース出場を報告に一路沖縄に
2月28日

朝一番のクイーンで座間味へ、座間味村役場の むらおこし課 課長 大城晃さんに会い、連絡を取ってみると出張で昨日までいた那覇に居るとのこと、何てことか・・・・・

2月29日 

1番のクイーンで那覇へ・・・・PM8時過ぎにやっと会う事が出来た、いろんな話をする、 だんだん不安になる、でも「小学生も出場するんだよ」の言葉に勇気付けられ

2月30日

朝、早起きをしてサバニを観に糸満へ・・・・

探していただいたFRP製のサバニ

水が溜まった状態で・・・穴が開いてない証拠だそうです

 

かなり整備するのに時間がかかりそう・・・
でもサバニが無ければエントリーさえ出来ない感謝しなければ、探していただき有り難うございます!

4月17日 糸満から座間味までサバニを運ぶためのユニック車をメンバー3人で名古屋港まで陸送
4月20日

座間味にサバニを運ぶためにメンバー1人と一路沖縄へ、沖縄空港ではザマミセーリングの長男、太平君に迎えられ、(太平に始めて会ったのは小学生の頃よく泣かせた坊主が今では一人前の男に港でユニック車を引き取り糸満までドライブ、嫌になるほどの渋滞お世辞にも快適とはとても言えない、救いはそれ程暑く無かったこ位だろう

蚊に刺されながらの積込作業

思っていた以上に時間がかかり疲れ果てた3人
左 マブチ 中 太平 右 私

糸満で積み込みも無事終、宿泊先の那覇へ、那覇の町の入り口で大渋滞、一体どうなっているんだ那覇と云う街は

宿について、一息ついた後に、テレビを点けて見ると那覇の市内でヤクザの抗争事件、大渋滞はこの為だったのか。

4月21日 10時のフェリーで座間味へ

12時 座間味に上陸

サバニも座間味の地へ
5月2日 初夏の遠足をかねメンバーと共に座間味島へ

今回、出場メンバー左上から ジロさ・コツ・ひろみっち・こいずみっち 右下 直樹

港のスロープまで皆で

いざ出陣

創造してた以上にバランスが悪く、皆、顔色蒼白、少し慣れた所でアゲナシクまで練習航海、このままの状態では
完走は、おろか沈しかねない、ひっくり返らない仕掛けを何か、しなければ、まだまだ、課題が残りそうだ・・・・・

6月7日 前回練習時に気になったバランスの悪さと、サバニの化粧直し、帆走の練習の為座間味へジロサと2人で・・・

バランス解消の為、VU200卵形管を加工してフロートに

セール基礎部分に足場板を

 

6月9日 何とか形に成った VU200の卵形管のフローと 帆を張る為のマストも立てて船色も白色に残るは、船名のみ、
午後からセーリングの練習予定が台風4号の接近の為中止に

6月10日

朝から強い風と横殴りの雨で1日中宿に缶詰め状態、明日は岐阜に帰らなければ為らないのに、セーリングの練習も出来ず終い、不安を残し一日が終わってしまった。

6月11日

今日は、昨日の強い風と横殴りの雨は嘘のように朝から晴天、もう座間味を後しなければ為らない不安が残る昨日の台風4号の影響で朝からクイーンざまみは、欠航との事、急遽、エアーのチケットも予約変更、帰郷。

6月16日 今回からレギレーションの変更で、セールは、ディンギーなどの物は禁止、パドルも禁止厭くまでも伝統的な物に
限る。

長物のヒバの板から墨を弾き面を取り加工

のみで荒削りの指導を受け・・・・・

やっぱり素人には電動カンナが一番

朝から午後3時までかかり何とか6本完成

6月18日 岐阜県吉城郡国府町でサバニを新造していると聞き、岐阜市内の自宅から東海北陸自動車道 関インター〜
飛騨清美インター〜高山市内〜目的地の国府町 延べ2時間
船のオーナーは国府町で、「あぶらむの会」を運営せれている 大郷 博さん元々ヨット乗りだとか

原材料は持山に聳え立っていた直径60cmを超える杉の木、樹齢100年経つか経たないかだそうです、まじかで観ると迫力のある

切り株でした、切り出しが5月5日、まったく乾燥してない状態から作り始めたそうです(乾燥状態はさほど関係ないそうです、乾燥しても相対的に縮むからだそうです)

思っていたより深さが無くビックリしました

各部材の結合の為の契りを入れる作業に追われるスタッフ

FRP船とは、違いとても美しい船体でした、

左 船主の大郷博さん 右 船大工の新城康弘さん 奥 大郷さん家のスタッフ

サバニも、とても美しかったけれど、大郷さんの運営される「あぶらむの会」の建物がとても素晴らしかったです、2棟あり1棟は1700年代の古家の移築だそうで、もう1棟も100年以上経つ古家、サバニに感動して移築の古家に感動してこの日は一杯い良い物見せて頂きました。(写真が無く残念です、又機会があれば紹介したいです)
おまけ この日は兼ねてから行きたかった高山市内の蕎麦屋さん「つるつる亭」で昼食を取りました、蕎麦とうどんの味に感動始めて出会った本物でしたこの日は、感動の連続でした

観てのとおりのれんです

食にはとても頑固でしたが、話してみると見た目より気さくな大将でした幸せな昼食でした

6月25日 30日本戦に向け、皆より先座間味に渡る

6月26日 那覇10時発12時座間味着のフェリーで続々と他チームのサバニが座間味上陸いよいよ本戦間近か!

キール代わりを入れるため表面の塗装をめくる

ベニヤ板で芯を入れ樹脂を巻くこれで最終

ティンガーラーU船名を入れ協賛していただいたスポンサー名入れ完成

6月27日〜28日 初めての帆走結構スピードが出るので驚いた本戦も何とかなりそうな気になってきた

6月29日 前日のヨットレース表彰式を兼ねた前夜祭盛り上がりにもう一つだった

6月30日 いよいよ本戦当日35艇参加 我がティンガーラーUはゼッケン1番
私以外のフルメンバーです 左からジロさ・直樹・ヒロミッチ・アーちゃん・コツ・チエ・コイズミッチ・ブッチ・シゲドンそしてティンガラーU
8時15分いよいよスタート 1番と云う場所も効して好スタート
風を捕まえる為に風上に 帆を立ていよいよ帆走
潮の流れが速く一番辛かった渡嘉敷と黒島の間 黒島を抜け風も良い具合に人間を減らして軽量化
チィビィシを越えゴールの泊港まで後少し 那覇の町並みが徐々に大きくなる完走まで後少し

ゴール地点の波の上人工ビーチ 無事完走7時間45分 皆疲れ果てへとへと

表彰パーティーの様子です
8時間近く何も食べてなく皆、餓鬼の様に・・・・・ ブッチファミリーです、相変らず3女の行方は、何処・・・

今回参加するに当たり何かとお世話になった座間味村役場むらおこし課 課長 大城晃 氏 チーム島童(しまわらび)で参加

3位入賞 沖縄水産高校 沖水号 タイム5:22:00

2位入賞 チーム タクミ いつもお世話になるペンション星砂の弟さんです、ちなみに沖縄本土では、ハーリーチャンピオンです 優勝 五五船 このチームも沖縄本島のハーリーチームです

特別賞 座間味村レディース うみないび

公式成績表 22位にティンガラーUの名が

参加メンバーの一言

今年は、サバニに乗れなく寂しかった 来年は乗りたい

暑かった、疲れた、でも楽しかったけど 来年はやりたくない
ゆい

アーちゃん

完走出来良かった チョットあまく考えすぎてた、かなり過酷だった完走出来良かった、来年は6時間目標で頑張る
ブッチよめ ブッチ
今回出発2週間前にウエイクボードで肋骨負傷、足首捻挫の為、全力を出し切れなかった、出来るとこまではやった 遠かった、辛かった、進まなかった!
ヒロミッチ シゲドン
楽しかった、お腹すいた、貴重な体験が出来良かった、でも此れきりで良い、 とても楽しかった!
ナオキ コイズミッチ
レースはとてもきつく大変だった完走はしたけどもう一つ結果に納得いかない 来年やりたくないけど納得いかないので良い成績収めるまでやる とても楽しかった、もっと一杯漕ぎたかった来年のことはまだ考えられない
コツ チエ
思ったより長かった、でもレースの後は最高だった、来年も出来れば参加したいです とにかく疲れたこんなに過酷だとは思わなかった
今年のサバニの夏は、ようやく終わった、まだ、来年のことは考えてない
ジロサ どてさん
今回伴走船で補助役で見て来ました、今回一回きりで無く、継続して参加し、より上位より好タイム目指し来年も再来年も頑張ってほしいです。  
ゆうじ

参加出来なかったメンバーの一言

完走おめでとう御座います、来年は私も参加したいです
ばぁばぁー
モリッチ 完走 ご苦労様でした
みき おめでとう御座います
あいこ 完走出来たんだね、凄いね!おめでとう!

サバニ帆走レース関係者の方々座間味村役場・ザマミセーリング・座間味村の皆さん
とても楽しく参加できました有り難う御座います来年も参加できる様頑張ります

 

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